「長野県は“酒処”!ヤギと酒粕とホエイと果物の話」
長野県は、全国第2位の酒蔵数を誇る“酒処”です。そんな日本酒の盛んな土地柄もあり、上田市内だけでも6つの酒蔵があります。毎年1月になると新酒が出始め、それに伴って「酒粕」も多く出回る季節になります。
でも実はその酒粕、近所のスーパーでも売られていますが、供給過多で売れ残ってしまい、酒蔵によっては産業廃棄物として処分されてしまうこともあるんです。もったいないですよね。
こうして考えてみると、チーズ製造時に出る副産物「ホエイ(乳清)」と似ているなと感じます。チーズは乳の固形分わずか10%から作られ、残り90%はホエイとして残ります。うちではこのホエイを無駄にせず、ヤギの飲み水に混ぜて与えたり、果樹園の肥料として活用しています。
本当はホエイから作る“ブラウンチーズ”が大好きなので、そちらを作りたい気持ちもありますが……ヤギたちの水や果物の栄養として大活躍しているので、なかなか手が回りません(笑)。
さて、話を酒粕に戻します。今年の冬からヤギに酒粕を与えてきましたが、7月いっぱいで在庫が尽きそうです。酒粕には乳生産に欠かせないタンパク質が豊富に含まれており、ヤギや乳牛にとってはとてもありがたい栄養源です。そしてちょうどそのころ、8月には早生のりんごが収穫を迎えます。今はまだ昨年から冷蔵保存していたりんごを与えていて、それを食べ終えたら、今年の新しい美味しいりんごをヤギたちにプレゼントできそうです。省かれたりんごも、ヤギにとってはごちそう!みんな大喜びで食べています。リンゴに気づいた瞬間の食べたそうな必死の目はすごいです!
そんな甘くて美味しい果物をたっぷり食べて育ったうちのヤギたちのミルクは……なぜか、ほんのり甘いんです。冗談抜きで、本当に甘みが濃い気がします。
まだまだヤギチーズ真っ盛り!是非今の時期ヤギチーズ楽しんでください☆